Adequate Operative Treatment for Liver Cirrhosis (ADOPT-LC)スコア
当アプリは、東京大学医学部附属病院(消化器内科肝癌治療チーム)、東京大学大学院医学系研究科(公共健康医学先行臨床疫学・経済学)及び株式会社キュア・アップ(CureApp, Inc)が共同で開発した「肝硬変患者における外科手術後の院内死亡率を予測するアプリ」です。
国内1000万人以上が登録された全国規模入院患者データベースの中から、1973人の待機的な外科手術 (肝切除、肝移植を除く) を施行された肝硬変患者様のデータを統計解析を行い、① Child-Pugh分類 ② 年齢 ③Charlson併存疾患指数 ④ 手術の麻酔時間を用いて、従来肝硬変患者の手術リスクと強く関連するとされていたChild-Pughスコアよりも高い精度で肝癌患者様の術後の死亡率を予測することができる臨床補助用医療アプリケーションです。
外科手術を予定しておられる肝硬変患者様の年齢、Child-Pugh分類、Charlson併存疾患指数、予定される麻酔時間を入力しますと、データベースから予測される術後在院死亡率が表示されます。術後の死亡率は当然、この4つの因子のみで決まるわけではなく、飽くまでも一つの指標ですが、肝硬変患者に対する手術の定量的リスク評価のツールは現在までにほとんど報告がなく、手術の適応決定の一助となれば幸いです。
なお、当アプリは医療関係者以外の利用を想定しておりませんので、ご注意ください。予測ツールに関するお問い合わせは、東京大学医学部付属病院(消化器内科肝癌治療チーム)までお気軽にご連絡ください。